FPの情報日記

「年金(改正編)」についてvol.1 ●繰下げ受給の上限が70歳から75歳になりました●

「年金(基本編)vol.3」はこちら

●繰下げ受給の上限が70歳から75歳になりました

公的年金は原則65歳から受け取ることができますが、年金をもらい始める時期は1カ月単位で早めたり遅らせたりすることができます。

受給開始年齢を60歳以降65歳になる前までに早めることを「繰上げ受給」といい、1カ月につき0.4%減額になります。

一方、受給を遅らせるのが「繰下げ受給」といい、1カ月につき0.7%増額となり、75歳0ヶ月まで繰り下げると84%の増額となります。

つまり、年金は、「繰上げ受給」すると減額され、「繰下げ受給」すると増額されます。

令和3年度の年金額を見てみると・・・

65歳…78万9,000円(老齢基礎年金の満額)⇒ 100%

60歳…59万3,484円 ⇒ 76%

70歳…110万8,878円 ⇒ 142%

75歳…143万6,856円 ⇒ 184%

60歳受給開始・・・80歳までしか生きられないなら一番お得

65歳受給開始・・・81歳まで生きると、60歳からの累計受給額を超えます

70歳受給開始・・・82歳~91歳まで生きられるなら一番お得

75歳受給開始・・・92歳より長生きするなら一番お得

いつから受給を始めるかは、自分の老後の生活プランに合わせて慎重に決めましょう。

経済状況や健康状態、家族構成などを踏まえたうえで長生きに備えたライフプランを立ててみるといいですね。

年金(改正編)vol.2に続きます

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