「生活習慣病」という言葉をよく耳にします。
詳しく教えてください。
「生活習慣病」について、詳しく説明しますね。
生活習慣病とは?
生活習慣病とは、食事や運動、休養、喫煙、飲酒などの生活習慣がその発症や進行に関与している病気のことで、がんや脳梗塞、心筋梗塞、糖尿病、肝硬変など幅広い病気が含まれます。
生活習慣が不規則で乱れがちな中高年層の病気と思われがちですが、若いころからの不健康な生活習慣が積み重なって発症する病気です。
近年は小児肥満の増加により、子どもの生活習慣病も注目されています。
生活習慣病予防は、子どものころから心がける必要があります。
さらに、より怖いのはひとつの生活習慣病が別の生活習慣病を引き起こしたり、より重大な病気へと進行したりすることです。
「これぐらいなら」と放置しているうちに、気が付くとそうした深刻な状態に陥っていた、ということにならないよう、早めに対策をとる必要があります。
生活習慣病リスクをチェックしてみよう!!
以下の項目のうち、あてはまるものに☑を入れてください
■ 生活
□ 40歳以上である
□ お酒をよく飲む
□ 20歳時より、体重が10キロ以上増えている
□ カラダを動かすのが嫌い
□ お腹まわりがぽっこり出ている
□ 夜更かしが多く、睡眠不足である
□ 大食漢である
□ 多忙で休養がとれない
□ タバコを吸う
□ ストレスがたまっている
■ 食事
□ ご飯やパンなど(炭水化物)の摂取量が多い
□ 早食い・ドカ食い・ながら食いが多い
□ 脂っこいものが好き
□ 濃い味付けが好みである
□ ほぼ毎日間食をしている
□ 外食やファストフード、レトルト食品をよく利用する
□ 深夜の時間帯によく飲食をする
□ 甘い清涼飲料水をよく飲む
□ 朝食は食べたり、食べなかったり
□ 野菜や海草類の摂取量が少ない
■ 運動
□ 運動不足だと実感している
□ つい、階段での移動を避けてしまう
□ 1日の歩数は7,000歩未満が多い
□ 継続して行っているスポーツはない
□ 移動には車をよく使う
●「生活」の項で、5個以上あてはまる方は、要注意!
40歳を超えると、生活習慣病リスクは高まります。これにタバコやお酒、ストレスでさらに生活習慣病を誘因。お腹まわりがメタボ(腹囲が男性85㎝、女性90cm)になっている人は、食事や運動をはじめとする生活習慣全般の見直しが必要です。
●「食事」の項で、5個以上あてはまる方は、要注意!
外食やファストフードが日常で、夜更かししながら寝る前まで食べているような方は、血糖値や中性脂肪が上昇します。さらに、濃い味付けが好き、魚より肉、野菜や海草類など食物繊維の摂り方が少ないなどの食生活動脈硬化を促進します。食事は規則正しく、腹八分目でバランスよく食べることが大切です。
●「運動」の項で、3個以上あてはまる方は、要注意!
日頃から、運動以外は歩かないという方は週3回以上、30分以上は歩くよう意識して生活してみてください。運動量は、ご自身の体力・体調をみながら調整を、体を動かすことは心身の諸機能を高め、ストレス解消にもつながります。
上記3つのカテゴリーのうち、2つ以上に「要注意」が出たら、生活習慣病リスクが高く、すでに予備軍になっている可能性があります。
年に一回は健康診断を受け、数値異常が見つかった際は最寄りの医療機関へ受診し、生活習慣の改善に取り組みましょう。
※般社団法人日本生活習慣病予防協会より抜粋